アート: 2008年1月アーカイブ
江戸東京博物館:特別展|北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-
特別、北斎に興味があるわけでもなく、詳しいわけでもない僕ですが、観てきましたよ!
葛飾北斎と言えば冨嶽三十六景。中でもの富士山をバックにしたダイナミックな波が素晴らしい『神奈川沖浪裏』などがあります。というか僕はこれと妖怪絵ぐらいしか知らなかったんですけど。
今回の展示ではオランダ国立民族学博物館とフランス国立図書館に展示されていた肉筆風俗画40点や冨嶽三十六景などの版画や屏風などさまざまな作品が公開されています。
中でも前半で展示されている当時の生活風景を納めた浮世絵は、精密さと色彩の鮮やかさに驚き。遠景視点のものばかり描いているイメージがあったんですが、これらは当時の生活が生き生きと伝わってきて北斎に対しての印象を改めました。
個人的には、後半に展示されている団扇のために描かれた鷹がお気に入り。北斎の描く動物はどこか愛嬌があるというか優しい感じがしました。
また、展示の最後となる『絵手本』は北斎のデッサン力の高さを伝えています。踊りの振り付けを丁寧に解説した作品などもあったりして、このエリアだけでもかなり楽しめました。
さまざまな技法に挑戦し、精力的に作品を描き続けた北斎。風景画や人物、本の挿絵などありとあらゆる類の絵を描いていたんですね。予想以上に面白い展示で満足満足。