デザイン: 2008年12月アーカイブ

GALLERY・MA 安藤忠雄建築展 [挑戦―原点から―]


最終日に観てきました。
遅い時間帯についてしまったら、中は人だらけ。こんなに混むんだっていうくらい。

展示内容は、フロア別に
・光の教会、六甲の集合住宅など、国内で手がけたプロジェクトの紹介
・バーレーン遺跡博物館、プンタ・デラ・ドガーナ再生計画など、海外で現在進行しているプロジェクトの紹介
といった分け方で展示。設計図やパネル、模型をふんだんにつかって視覚的にわかりやすい構成となっていました。


中でも見所は、ギャラリー内に再現された1分の1スケールの『住吉の長屋』。

主に一階部分のみの再現ですが、上のフロアも活用して本来の建築の作りを最大限に体験してもらおうという意気込みを感じられました。

実際に入ってみると、空間の奥行きや高さ、周囲から感じる圧力など、建築の持つ力を肌で感じることができます。こういうものは写真などで観るよりも、やはり自分の身体を使って体感したほうが何倍も理解が深まりますね。頭で考える以上に本質を理解できたような気がしました。

建築自体は、あまりにも挑戦的過ぎて、自分が住めと言われたら相当葛藤しそうな作りでした。コンクリート的な面構えは今となっては当たり前なので、違和感はそれほど感じませんでしたが、部屋と部屋の間がすっぽり外気に触れる空間になっているのは、なんとも落ち着かないと言うか(自分が北国出身だからかな)。

それでも、こういう空間に慣れてしまえば、普通の住居では体験できないさまざまな発見があったりするんだろうなあ。


海外の旧建築の再生計画は、個人的にいまいち。外装はまだしも、建物の内部にそのまま箱物を入れてしまうちゃうのはそのまま過ぎるような印象を受けました。


いろいろ書きましたが、小さな展示スペースながらも、盛りだくさんの内容でとても満足。安藤忠雄の原点から、これまでの軌跡、その中で目指してきたものなど、建築に興味を持つ一般人にはとてもわかりやすい内容で楽しめました。

2009年2月11日(水)からは大阪の方で開催されるそうなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。


JDN / JDNリポート / 安藤忠雄建築展「挑戦─原点から─」


TOTO ギャラリー間

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建築家 安藤忠雄
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