書籍: 2008年3月アーカイブ
祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学
posted with amazlet on 08.02.17
祖母井 秀隆
光文社 (2008/01/24)
売り上げランキング: 724
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おすすめ度の平均:
祖母井様凹んだところにしみる一冊。
落ち込んだ時の応援本としても!!
ジェフサポ、興奮の1冊。
オシムがなぜ他のクラブチームの誘いを断って、日本にやってきたのか。その裏舞台が当の本人、祖母井さん本人によって語られます。さらには、あのオシムの代表監督就任時の話や、長年尽力してきたジェフというクラブチームについての意見などが飾らない言葉で綴られており、これだけでジェフサポは十分読む価値 があるのではないでしょうか。
構成としては、最初にオシムをジェフに呼んだ時の話が書かれ、前半が祖母井さんの幼少時代からジェフに入るまで。後半では、ジェフに入った後の話、オシムとの交流、さらには代表監督就任時の話などが語られます。
間に入る、祖母井語録や関係者の寄稿は正直ピンと来ませんでしたが(内容に厚みを持たせるために必須だったのかと)、祖母井さんのひたむきにチャレンジしていく姿は、読む人に勇気を与えてくれます。
オシムが心酔したかどうかは別にしても、彼の諦めない姿、周囲を巻き込み生かす姿勢に、オシムが心を動かされたのは間違いないはず。
最終的な判断を下すナンバー1ではなく、そのナンバー1を補佐するナンバー2でもない。集団を一歩離れたところから見て、他の人は気がつかない箇所をケアする人間が組織には必要なのではないか。
本書で祖母井さんが語る内容はクラブチームではない、日常で私たちが所属する組織に対しても、重要な意味を持っていると思います。
周囲の状況を良く見て、人のために動く。そういった各個人の小さな心がけが組織をより良い方向へと導いてくれるのではないでしょうか。